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エアコンはつけっぱなしと、
こまめに消すのどっち?

結論から書きます。短い外出ならつけっぱなしが安い。ただし1日通してみると、こまめに消したほうが安くなります。両方とも同じ実験の結果です。数字はすべてダイキンが実際に計測したものです。

外出時間で判定

出かける前に、切るかどうかを決めるための目安です。

分かれ目は「35分」と「18分」

ダイキンが大阪のマンションで、条件をそろえた2部屋を使って実際に計測した結果です(2016年8月・冷房・設定26℃・約14畳)。

時間帯つけっぱなしが安いのは
日中(9〜18時)外出35分まで
夜(18〜23時)外出18分まで

暖房でも同じ傾向でした(2018年2月・京都市内・築15年・14.1畳・設定24℃)。30分の外出ならつけっぱなしが安く、夜に2時間出かけた場合はつけっぱなし3.4kWh(約92円)に対して、こまめに切ると2.4kWh(約65円)。切ったほうが27円安くなっています。

なぜ夜のほうが短いのか

エアコンがいちばん電力を使うのは、運転を始めた直後です。室温と設定温度の差が大きいほど、そこを埋めるために電力を食います。

日中は外が暑いので、部屋の温度がすぐ上がります。だから消して戻ってくると、また大きな差を埋めることになる。つまりつけ直しの代償が大きいので、つけっぱなしが有利になります。

夜は外気温が下がるので、消しても部屋の温度がそこまで上がりません。つけ直しが安く済むぶん、切ったほうが得になります。だから分かれ目が35分から18分に縮みます。

つまり「つけっぱなしが得」という話は、外が暑くて、外出が短いときにだけ成り立ちます。無条件ではありません。

1日通すと、結果が逆転します

ここが、あまり書かれていないところです。同じダイキンの検証で、1日トータルを比べるとこうなりました。

検証つけっぱなしこまめに入り切り
冷房・1日(9〜23時)つけっぱなしのほうが高い35.1円
暖房・24時間12.7kWh(約343円)11.6kWh(約313円)約30円

「つけっぱなしのほうが安い」と覚えている人は多いですが、1日を通して見ると、こまめに切ったほうが安いという結果です。短い外出の場面だけを切り取ると逆になる、というだけの話でした。

ただし差額は1日30〜35円です。年間にしても1万円ちょっと。快適さを犠牲にしてまで神経質にやる価値があるかというと、微妙なところです。

それより効く設定が4つあります

同じダイキンが2024年に検証した結果です。こちらのほうが差が大きく、しかも我慢が要りません。

やること比較効果
風量は「自動」にする弱 3.85kWh → 自動 2.79kWh約30%減
風向は「水平」にするななめ下 3.76kWh → 水平 2.77kWh約30%減
温度を下げずに風量を「強」に1℃下げる 1.13kWh → 風量強 0.52kWh約54%減
室外機に濡れタオルを置かないあり 3.87kWh → なし 2.77kWh置くと約30%増
風量を「弱」にすると節電になる、は逆でした。弱いと定温度に届くまで時間がかかり、そのぶん長く運転することになります。「自動」が最も効率よく動きます。
室外機に濡れタオルをかけるのも逆効果です。約30%も消費が増えました。室外機は熱を捨てる装置なので、覆うと熱を捨てられなくなります。

それでも、下がる幅には限界があります

ここまでの話は全部「使い方」です。効果はありますが、上限があります。1日30円の差を積み上げても年間1万円ほど。設定を全部見直しても、エアコンの電気代が半分になるわけではありません。

電気代は「使った量 × 単価」でできています。使い方をどれだけ工夫しても、動かせるのは前半の「量」だけです。

後半の「単価」は、契約している会社の料金表で決まっています。ここは我慢とも工夫とも無関係で、一度変えれば毎月ずっと効きます。ただし全員が下がるわけではありません。月5,000円以下の場合や、オール電化の専用プランに入っている場合は、変えても効果が薄いか、かえって高くなることがあります。

自分の単価がいくらか、先に見てみる

まず内訳を出してから比較するのが順番として無駄がありません。いずれも無料で、検針票の数字を入れるだけです。

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図解でまとめると

エアコンつけっぱなしが得なのは日中35分・夜18分までの外出
ダイキンの計測では、冷房の日中は35分、夜は18分が分かれ目でした。
1日通すとこまめに消したほうが35.1円安い
短い外出だけ見ると逆になりますが、1日では切ったほうが安い結果です。
エアコンの風量は弱より自動のほうが約30%節電になる
「弱」が節電、は逆でした。弱いと設定温度に届くまで長く運転します。
室外機に濡れタオルを置くと電気代が約30%増える
室外機は熱を捨てる装置なので、覆うと逆効果になります。
設定温度を1℃下げるより風量を強にするほうが約54%節電になる
暑いときに温度を下げるより、風を強くするほうが効きます。
エアコンは室温と設定温度の差が大きいほど電力を使う
なぜ夜のほうが分かれ目が短いのか。理由はここにあります。

出典:ダイキン工業「夏のエアコンつけっぱなし検証」(2016年8月・大阪・約14畳・設定26℃)/「30分の外出ならエアコン暖房は「つけっぱなし」がお得」(2018年2月・京都市内・築15年6ヶ月・14.1畳・設定24℃)/「エアコンの効果的な節電術で削減できる電気代を4つのケースで調査」(2024年)
いずれも特定の住戸・特定の機種での計測結果です。建物の断熱性能、部屋の広さ、エアコンの機種と年式、そのときの外気温によって結果は変わります。目安としてお使いください。