売るより、
自分で使うほうが得
卒FIT後の売電単価は各社おおむね7〜15円/kWhです。いっぽう同じ1kWhを電力会社から買うと、エリアによって24〜46円かかります。この差が、そのまま「貯めて使う」ことのメリットです。お住まいのエリアの実単価で計算しました。
1kWhを「売る」と「自分で使う」でいくら違うか
売電単価を10円と仮定した場合の、エリア別の差額です。買う側の単価は各社の従量電灯・第2段階(月120〜300kWhの部分)に、再生可能エネルギー発電促進賦課金4.18円/kWhを足したものです。
| エリア | 従量単価 | 賦課金込み=買う単価 | 売る(10円)との差 |
|---|---|---|---|
| 北海道電力 | 41.98円 | 46.16円 | 36.16円 |
| 東北電力 | 36.37円 | 40.55円 | 30.55円 |
| 東京電力EP | 36.40円 | 40.58円 | 30.58円 |
| 中部電力ミライズ | 25.67円 | 29.85円 | 19.85円 |
| 北陸電力 | 34.75円 | 38.93円 | 28.93円 |
| 関西電力 | 25.61円 | 29.79円 | 19.79円 |
| 中国電力 | 39.43円 | 43.61円 | 33.61円 |
| 四国電力 | 37.27円 | 41.45円 | 31.45円 |
| 九州電力 | 23.97円 | 28.15円 | 18.15円 |
単価は各社公式の料金表(2026年5月時点)より。賦課金は2026年度の4.18円/kWh。第1段階・第3段階では単価が変わるため、差額も変わります。売電単価は契約先によって7〜15円と幅があるので、下の計算機でご自身の単価を入れてください。
逆に、九州電力エリアは差が18.15円と最も小さくなります。買う単価そのものが安いためです。エリアによって、蓄電池の効きかたはかなり違います。
エリアと、いまの売電単価、年間の余剰電力量(売っている量)を入れてください。すべて自分で使えたと仮定した場合の差額を出します。
ただし、この金額がそのまま手に入るわけではありません
上の計算は「余剰をすべて自分で使えた場合」の上限です。実際にはこうなります。
- 蓄電池の容量を超えた分は、結局売ることになります。昼に大量に余っても、貯めきれなければ売電に回ります。
- 充放電のロスがあります。貯めた電気を100%取り出せるわけではありません。
- 蓄電池そのものの費用がかかります。上の差額は、その費用を何年で回収できるかを考えるための材料であって、利益ではありません。
ですので、上の金額は「蓄電池にいくらまでなら出す価値があるか」の目安として見てください。たとえば年間の差額が8万円なら、100万円の蓄電池は単純計算で12年以上かかります。
蓄電池は同じ容量でも会社によって見積額が大きく違います。複数社をまとめて比較できる無料の一括見積りサイトです。上の計算で出した年間の差額を見積額で割ると、回収年数の目安が出ます。
・太陽光をまだ設置していない方は対象外です。このサービスは「すでに太陽光発電を設置している一戸建て」向けです。
・マンションの一室にお住まいの方、賃貸の方も対象外です。
※ 広告(PR)を含みます。判断の基準は編集方針に公開しています。
東京都の助成事業を使って、初期費用ゼロで太陽光と蓄電池を設置できるサービスがあります。まず無料相談で見積もりを出してもらう形です。
・東京都内にお住まいの方
・戸建て住宅の所有者の方(マンションの一室などの区分所有は対象外、賃貸も対象外)
・18歳以上の方
※ 広告(PR)を含みます。助成金は設置事業者に交付され、サービス料金の引き下げなどの形で還元されるしくみです。制度の内容は東京都・クール・ネット東京の公式サイトでご確認ください。
当てはまる人・当てはまらない人
| あなたの状況 | どうするか |
|---|---|
| すでに太陽光がある戸建て(卒FIT間近・卒FIT後) | 上の差額がそのまま効きます。蓄電池の見積もりを取る価値があります |
| すでに太陽光があり、FIT期間中(売電単価が高い) | 売電単価が買電単価に近ければ、急ぐ理由は薄いです。卒FITの時期を確認してから |
| 東京都の戸建てで、太陽光がまだない | 東京都に初期費用ゼロの助成事業があります(下記) |
| マンション・アパートにお住まい | 屋根が共用部なので、個人で設置することはできません |
| 賃貸にお住まい | 建物の所有者の判断になります |
東京都には、初期費用ゼロで設置できる助成事業があります
東京都は「住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進の増強事業」という制度を持っています。クール・ネット東京(東京都地球温暖化防止活動推進センター)が窓口で、助成金は設置事業者に交付され、その分がサービス料金の引き下げなどの形で住宅所有者に還元されるしくみです。太陽光1kWあたり10万円が助成の目安とされています。
このため東京都では、初期費用ゼロで太陽光と蓄電池を設置できるサービスが出ています。対象は東京都内の戸建て住宅の所有者で、マンションの一室(区分所有)や賃貸は対象外です。
従量電灯の単価:各社公式の料金表(2026年5月時点/当サイトの電気代シミュレーターと同じデータ)
再エネ賦課金 4.18円/kWh:2026年度(2026年5月検針分〜2027年4月検針分)
卒FIT後の買取単価:各電力会社・新電力が公表している買取価格。2026年時点でおおむね7〜15円/kWhの幅
東京都の助成事業:クール・ネット東京「住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進の増強事業」